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地球最後の告白を

第2章 壱


ある日、僕はサクヤのおうちのひとにつかまった


「サクヤ様にいつもちょろちょろとついてきて!お前は何なんだ!」

何度も何度も叩かれた。

あ「センラ!?どうして!?」

セ「サクヤのおうちのひとにつかまったの。サクヤにいつもついていってるからちかずくなっていわれた。」

ガシャンがシャン


キィィィ

セ「え?」

あ「センラ。逃げて。」

僕にかぶれられたのはさっき、サクヤがかぶっていたストールだった。
僕にかぶれられていたバスタオルをサクヤはかぶっていた。

あ「このママおうちに帰って。センラ。」

サクヤは自ら僕が入れられていた檻に入った

セ「サクヤ!だめやって!サクヤぁ!」

「何をやっているのですか!?サクヤ様!」
「こんなガキの元へいては汚れてしまいます!さぁ!お部屋に戻りください!」

「ほら!でろクソガキ!」

サクヤは檻からだされ、連れて行かれた。腕も縛られてた

セ「ま、待って!一緒につれてって!」

「サクヤ様はお優しいのですね。良かったな。サクヤ様が最後を見届けてくれるってよ!」


違う。僕はサクヤじゃあらへん。

サクヤが連れて行かれたんは死刑場だった。かつてキリスト教が縛られた十字架に同じように縛られている。

「おいクソガキ。最後に言い残すことは」

あ「サクヤ。さようなら」

サクヤが笑った。

セ「や、やめろぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

ざしゅっ

僕は好きな人とさよならをした。



三人で夕焼けを見たあの丘に行った。
あの時見た夕焼けはすっごく綺麗だった。なのに今はあまり綺麗じゃない。
ああ。これを恋というには汚れすぎてしまった。

君は、僕のために幸せの灰になったんだね。



僕は今更、君が好きだってことに気づいてしまったよ。
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