第2章 壱
あ「私、サクヤって言うの!君は?」
セ「センラ!僕、センラって言います!」
あ「センラ!よろしく!」
し「おーい!せんらくーん!」
あ「?」
セ「しまくん!しまくん!」
し「センラくんそこの誰や?」
セ「この子はサクヤ!僕の新しいお友達です!」
し「サクヤっていうんやな!俺はしま!よろしゅうな!」
僕ら三人はたくさん遊んだ。仲良しだった。
神様、僕に素敵なプレゼントをありがとう。
なんて言えない。
サクヤはおかねもちの子だった。
幼い冗談の裏に隠した僕の片思いは神さまは察してくれなかった。