第1章 〜プロローグ〜
第三者目線
「…女っていうのは、薬を塗るためとはいえ、これだけ刺激されれば……分かるでしょう?
でも、何の反応もないんですよ。どういうことか分かりますか?」
家康は秀吉と顔合わせ、少し言いづらそうに告げる。
「……。」
「一回や二回じゃないですよ……。そして、この頃だけの話でもない……。信長様も、厄介なのに助けられましたね。」
秀吉は、何も言えなかった。
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家康に治療を任せ、桶を持ち戻って来た政宗と天主に向かう。
「どこまで話すんだ。」
政宗は秀吉に問いかけた。
「お館様に隠し事は出来ん。全て話すしかないだろ。」
「そっか……。」
そのまま、2人は沈黙の中天主へと歩を進めた。