第18章 ずっとそばに…

第三者目線


「私を…信長様に差し上げます。心も…身体も…」


お互いの想いを確かめる様に…二人は見つめ合い、どちらからともなくキスをした。

「なお…」
今までに聞いたことのない、甘い声。
それだけで、なおの胸はキュッと締め付ける様な淡い痛みに包まれる。

壊れ物を扱うかの様に、信長はなおの胸にそっと手を添える。

「つっ…」
身体が否応なしに反応してしまうが、信長はそんななおを優しく見つめ、キスをする。
啄む様なキスを重ねながら、少しずつやわやわと胸を揉みしだく。

力の入っていた身体は、優しいキスで少しずつ力が抜け、そのキスの合間から甘い吐息が漏れはじめる。

「うんっ…信長さまぁ…」

「どうした…なお」
耳元に口を寄せ囁く。

「あっ…い、やぁ〜…」
言葉と共に耳に入る息が、なおに甘い声を出させる。

「なおは耳が弱いな」
微かに笑いながら、その可愛い反応が見たくて、その声が聞きたくて、耳に舌を這わせる。

「いっ…やめっ…んっ…」

「もっと…聞かせろ…」
信長は耳から唇を離すと、胸の頂を口に含んだ。

少し硬くなったそれを、優しく吸い上げ舌で舐めとりもう片方は、指で優しく押しつぶしていく。

「あぁ〜っ…んっ」
今迄痛みしか与えられた事のなかった胸への愛撫に、なおは戸惑いと共に、身体を突き抜ける様な切ない疼きに嬌声を上げる。
その声が恥ずかしくて、襦袢の襟を噛み締めた。

「もっと聞かせろと言うたであろう」
信長は、一度口と手を外すと、なおの身にかろうじて掛かっていた襦袢を剥ぎ奪り、そして己の着物を脱ぎ捨てた。

「いやっ。」
なおは身を晒された恥ずかしさと、身体の傷を隠す様に丸くなる。

「なお…隠すな。貴様の綺麗な姿を見せてくれ」
信長は丸めた背中に唇を寄せ、背筋に沿って舌を這わせる。

「あんっ…んっ…」
それだけで、あっけなく身体の力が抜けていく。

信長は背後からなおをそっと抱きしめる。

なおは、着物越しでは感じられないぬくもりに、ホッと息を吐くが、次の瞬間には首筋に、肩に、手にキスを落とされ、また甘い吐息が漏れる。

「信長様…私…」
なおは感じたことのない感覚に、戸惑う。