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『イケメン戦国』〜生きる〜

第18章 ずっとそばに…


第三者目線

「信長さ…」
なおが呼ぶ声はキスによって止められた。

「んっ…ふっ…」
昨日と同じ様に口を開かされ、舌を吸われると頭の芯が痺れる様な感覚が広がる。
更に口の中で信長の舌が動き、嚥下出来ない唾液が口の端から零れ落ちていく。

苦しさとは別の疼きが胸を襲い、頭が真っ白に白濁していく。
角度を変える一瞬に、微かな息を取り込むけれど、追いつかない程の苦しさに信長の胸を叩く。

そっと唇が離れると、二人を繋ぐように銀糸が月明かりに照らされた。

まだ意識の朦朧としているなおの耳に顔を寄せると

「なお」
名を呼び、その耳朶を軽く食む。

「あっ…」
なおはその一瞬で意識が覚醒する。

「のぶなが、さま…」
いつもと違う、甘さを含む声に信長は一瞬理性を切らせそうになる。
それを押しとどめると

「なお、愛しておる。貴様の全てを俺に寄越せ」
耳元で囁く。

「あぁっ…」
身体がビクリと震えるのを確認すると、耳を口で含み舌を這わせる。

なおは、何が起こっているのか必死に知ろうとするも、今迄されたことのない行為に、頭も心も乱される。

信長はなおの反応を見ながら、その手でそっと頭を撫で、そのまま下へと下ろしていく。

口で含んでいた耳を手で撫でながら、耳の後ろから首元へ触れるか触れないか、微妙なラインで舌を這わせる。

「んっ…あっ」
なおの口から甘い吐息が漏れた。

『男の欲求だけ受け止めて…なお自身が受け入れる為の愛撫はされていないのか?』
なおの反応を見ながら、信長はそう思う。

『どれだけ…どれだけ身勝手な奴なのだ…』
信長は身体が怒りに震えると共に、なおへの愛おしさが増すのを感じていた。

「俺が…貴様に…貴様の身体に愛を教えてやる」
そう囁き、ついばむ様なキスを唇に額に、頬に与える。

帯を解き…襦袢の上から…胸にそっと手を添える。
瞬間…なおの身体が跳ね。

「いやっ…」
拒絶の言葉と共に、意識が浮上しそうになるのを、キスを深くする事で信長は抑え込む。

胸から手を離し、耳や首筋を丹念に愛撫する。

「あぁ…のぶ、ながさ…ま」

「なお怖がるな…痛い事はせぬ。俺を受けいれてくれ…」
優しく囁き抱き締めた。


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