第10章 槙くんと名前※裏注意
お互いの顔が目と鼻の先にあって、逃げようとする私の手を掴み、槙くんは笑った。
槙「怜、俺の名前も呼んで」
怜「えっ!!」
槙「怜だけ名前呼びなんてズルいだろ、俺だって怜に呼ばれたい」
槙くんは私の心を急かすようにゆっくりと指を絡めてきた。
怜「け…慶太…くん」
槙「…ッ!!」
怜「…ッ!!」
一瞬でお互いの顔は同じくらい真っ赤に染まった。胸が高鳴り鼓動が速くなる。
槙「…嬉しいな、好きな奴から呼ばれるのは…」
怜「私も…慶太くんに呼んでもらえるのが嬉しい」
私たちのその唇はお互いに引きつけられるように愛を交わした。何度もその愛しい名前を呼んで、呼ばれて…吐息に混じった互いの声は、私達の体温を上げるのには十分だった。
怜「んっ」
槙「肌…気持ちいい…怜、すごく綺麗だ」
慶太くんの手が私の体を徐々に解していく。パジャマ姿の隙間からもれた私の胸を、しっかりとした手つきで愛撫する。その間も慶太くんの口から私の名前が紡がれる。
怜「慶太くん…はぁ…あっ」
押し寄せる快楽の中で愛しい人の名前を呼ぶ。慶太くんの赤い目はまさに欲情を秘めた赤色だった。
槙「こっちも濡れてる」
下着をずらされ慶太くんの指が私の蜜壷を刺激する。じらすように入り口の辺りを軽く遊ぶ慶太くんに、私は無意識に足を擦り合わせてしまう。
怜「慶太く…ん…もっと…」
槙「もっと?」
怜「もっと…奥まで…あっ…」
私は己の恥ずかしさを捨てて、本能が求めるまま口にした。慶太くんはニヤリと笑って、指を2本、3本と増やし、私の更に奥の所まで侵入した。
怜「あっ…あん…け、いたくん!」
バラバラと動かされて私のナカはキュウキュウとその指を締め付ける。慶太くんの指からはクチュリと卑劣な音が聞こえ、私の耳を犯していく。