第9章 由井さんとイケナイコト?※微裏注意
俺は泉が直視出来なくて顔を思い切り反らす。
怜「ひゃっ!み、皆さんどうしてそんな大勢でここへ…?」
由井「夏目…入る時はノックくらいしてくれ、怜がびっくりするだろう」
夏目「あれ?怜ちゃんが上じゃないんですか?」
由井「ん?何の話だ?」
今大路「怜さんの服も乱れてないようですし…」
怜「え?私…ですか?」
青山「この2人の言うことは気にするな…ところでお前達はここで何やってたんだ?」
青山が単刀直入に聞いた。俺はその答えを聞くのが怖かったが耳はしっかり傾いてしまっていた。
由井「何って…植物細胞のDNAの採取だが?」
怜「前にやってる所を見せて貰って、今日やり方を教えて貰いながら初挑戦してみたんです!見てくださいこれ!上手くとれました!」
関「…………」
夏目「なーんだ、最中じゃなかったのか」
由井「最中?まさか、ここで抱いて怜の声が誰かに聞かれたら嫌だからな」
怜「は?!あ、あの……いま何の話をして…」
由井「それにしても何故ドアの外にいたんだ?さっさと入ってきても良かったのに」
今大路「外にいたのやはり気づいていたんですね、中で由井さんと怜さんが何をしてるか、声だけで想像してたんですよ」
怜「え?!ずっと外にいたんですか?!っていうかただ実験やってただけなんですけど…私なんか変なこと言ってましたか?」
由井「いいや、君は実験について話していたな。DNAを絡めとるガラス棒を『ゆっくり奥まで入れた』だけだし、一気に絡め取れて『気持ちよかった』と言っただけだな」
怜「わ…私…ただ普通に話してただけなのに…(なんでこんな卑猥に聞こえるの?!)」
夏目「ですって、何もなくてよかったですね、関さん」
関「っ!!」
今大路「勘違いして顔が真っ青になった時はどうしようかと思いましたよ」
青山「いや今大路、お前は夏目と一緒に面白がってただろ」
関「あ…あの……その…なんだ」
俺はどうやらとんでもない勘違いをしてしまっていたようで、目の前の由井の視線が痛い。