第7章 関さんと初夜※裏注意
カーテンの隙間から零れる朝日に私は気だるい体を起こす。一糸まとわぬ姿の自分を見て、昨晩関さんとむすばれたことを思い出した。
あの後は2人で倒れ込み、そのまま眠りに付いてしまった。ベッドの片隅には乱暴に散らかった私と関さんの服があった。
まだ時間は早かった。隣に眠る関さんはまだぐっすりと夢の中だった。
怜(わぁ…なんか凄い得した気分…)
まさか自分の上司である人の無防備な寝顔を見られるとは昔の自分じゃ考えられなかった。こうして見ると関さんは思ったより童顔で、20代と言ってもおかしく無い程だった。
怜(ふふ…可愛い)
プニ、と頬をつつくと、んんーと声を漏らした関さんが重たそうな瞼を開ける。
怜「あ…」
関「………怜……」
私の名前を寝起きの掠れた声で呼んだ。起こしてしまったか、と思っていると関さんの腕が私を包み、関さんはまたすやすやと寝てしまった。
怜(そうだった…関さん朝弱いんだったよね)
関さんに包まれた私は、大きな胸板に顔を埋めた。くすぐったそうにする関さんと私は再び夢の中へ溶けていった。