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Story〜君の隣で同じ景色を見る〜

第22章 ep22 絡糸




「へぇ・・・何か意外っすね」


「俺、中学の及川さん知ってるから、高校ではもっと女関係もレベルアップしてて経験豊富だからもっとがっついてんのかなって思ってました」




金田一、やめろそれ以上は。


まじやめろ。





りこの笑い声が聞こえる。



「ふふふ。及川くんは、昔からモテてそうだよね・・・。私も今は、及川くんより、私の気持ちの方が、大きい気がする」




・・・・・・・・・ん?





聞き間違いだろうか、変な言葉が聞こえた。



俺の気持ちよりりこの気持ちの方が大きい?


なんでそんなこと思ってんの!?





「何でそんなふうに思うんですか?」



お、いいぞ国見ちゃん、いい質問。
てかお前も真面目に聞いてたのかよ!





「んー、何でだろうね・・・・・・及川くんってね、意外と甘い言葉とか、言ってくれないんだよ?だからかも」



それだけ言うと、はい、もうここまで!と言う声と共にパンパンっと手を合わせる音がする。



「この話は内緒ね?勿論、主将にも」


「うっす!墓場まで持っていきます」


「そんな事持ってかなくていいよ」




そんな会話を背中で聞き、及川は気づかれないようにその場を後にした。














#NAME#の方が俺より気持ちが大きい?




そんなこと、


ある訳ないじゃんかぁぁぁぁぁ!!!!

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