• テキストサイズ

Story〜君の隣で同じ景色を見る〜

第17章 ep17 空虚





バレーの練習がしんどいと思うことなんてしょっちゅうあった。


他の生徒は、髪の毛を伸ばし、放課後になればバイトや、カフェや、カラオケや映画に行くのに、どうして私たちは髪を短髪にして、お洒落も我慢して、苦しい思いをしながら体育館へ向かっているのか・・・







でも中学での全国優勝が、そのしんどさを超える歓びがあることを教えてくれた。



その歓びの瞬間のために、何100時間も努力してきたんだと、分かった。




だけど高校で、その努力の大切さを分かっているのに、ちょっと上手くいかないことがあり、それを怠ってしまい、
そこから私が自分で築き上げたものは崩れて、

今じゃ何もかも消え去った。




チームメイトも、バレーも、もう何も無い。




何も無くなってから、事の大切さに気づいた。





分かっていたはずなのに、いつの間にか忘れてしまっていたこと・・・



今になればわかる、感情が溢れ出てくる。








"バレーがしたい・・・"




夢を追いかける楽しさ、


夢のために今は我慢する厳しさ、


報われた時の喜びを、感じたいと





今更思うなんて・・・




おかしいよね・・・







もう、戻れないのにーーー・・・
/ 146ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp