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Story〜君の隣で同じ景色を見る〜

第15章 ep15 過去





そうして1年は駆け足で過ぎていき、気づけば高校生活2度目の春を迎え、インターハイ予選に向けて練習していた。



あの時は、きつかった、その一言だった。



インターハイ予選を絶対に優勝するために、監督は私たちを怒鳴り、そんな事もできんくて何がエースや!なんて精神的にくる言葉を何度も私にぶつけた。



監督は、私にできると信じて言ってくれているのがわかってるのに、畜生、と涙を堪えることが出来なかった。


それでもやるしか無くて、涙で滲む視界を必死に広げ練習した。



畜生、畜生、畜生、と何度も歯を食いしばっていると、みんなが支えてくれて、私は立ち直ることが何度もあった。



そんな仲間を私は信じ、みんなも私の背中を押してくれて望んだインターハイ予選、私たちはフルセットの末に、県の代表になる事ができた。




あの時に流した涙は、中学の全国優勝をも上回るものがあった。



苦難の末に掴んだ勝利の歓びが溢れ、何度もみんなにありがとうと言った。



"やっぱりりこがエースやで"



あの時のコーチが言ってくれた言葉は今でも覚えている。



こんな私でも、誰か1人でも、そう言ってくれていると知ると誇らしかった。



この先も、私はこのチームのエースでい続ける決意をした時、








私は、ある人に出会った・・・









"あのっ!・・・決勝戦、めっちゃかっこよかったです・・・良かったらこれ、受け取ってくれませんか?"





そうしてメモを渡してきた男性は、


後にりこの初めての彼氏になる人だったーーー・・・
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