• テキストサイズ

Story〜君の隣で同じ景色を見る〜

第1章 ep1 追憶



「誰だろあの子、めちゃくちゃ美人」

「転校生かな?見たことない」

「脚なげー、モデルみたいだな」



その声に振り向くと、男子生徒たちの視線は、後ろの出入り口に向けられていた。


その視線を目で追って行くとーーー・・・






(え・・・)




一般女子よりも少し高い背。すらりと伸びた脚は白く、スタイルの良さが際立っていた。
肩の上で切りそろえられた黒髪は柔らかそうで、その奥から覗く小さな顔。長い睫毛で覆われた大きな瞳、小さな唇。


可愛らしい、よりかは、美人とか、綺麗という言葉の似合う少女だった。





及川はそんな彼女から目が離せなかった。

離せなかった理由は別にある。



何故なら彼女は・・・






"徹くんっ"











「え・・・・?」







"徹くん、私ね、中学は県外へ行くって決めたよ!もっともっと強い所で、バレーがしたいから"





「りこ・・・・・・?」





小学校時代、隣のコートでバレーをしていた、りこだったーーー・・・
/ 146ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp