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【DMC】バージル夢短編集

第26章 本屋 (逆ハー)



「だって心配するんだから仕方ないじゃ…」

「心配すんなって言ってんだろ。俺だけ見とけ」

舌先を少し出して肌をなぞる。弾力のあるそれにぞくりと寒気。

「馬鹿! 尾けてる奴よりダンテが一番危ないよ!」

「上等」

「上等じゃないから! もーいい加減に…」

「いい加減にしろ」

突然、ダンテに埋め尽くされていた視界が開ける。
ダンテの後ろに全く息の乱れていないバージル。ダンテの首根っこを掴んでいた。

「貴様わざとこんな所で…」

「ふんだ。どうでもいいだろ邪魔すんな!」

バージルはダンテを後ろに投げ捨て、を守るように立つ。

「あ…バージル大丈夫だった?」

「当たり前だ。俺よりもが危なかっただろうが」

「う…まあでも、助かったし」

「俺のいた所から丸見えだったぞ。だから助けてやれたものの…気付かなかったらどうなっていたか」

「え」

言われて横を見れば、少し離れた所に数人が倒れている。
あれが尾行していた人達だろう。5人くらいいるのにこんな短時間で片付けたのか。

ダンテを見ると、悪戯っ子が拗ねたように唇を尖らせていて。
まさか、バージルから見える所にわざわざ連れてきてあんな事を…。

「だってバージルばっか心配してんだもん」

「貴様はもうに近づくな」

「嫌だ!」

「いつ何をするかわからん。も俺から離れるな」

「え…うん、まぁ…」

「おいー! お願いだから離れて!」

「駄目だ。今度ばかりは許さん」

「おめーに言ってねーよ!」

ああ。また延々の口喧嘩。
二人とも本当は仲がいいはずなのに。それも疑われる今日この頃。

結局、しばらくはバージルとダンテに挟まれて過ごす事になる。





2007/10/06
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