第5章 お返しのプレゼント
『ん…』
目を覚ますと自分の部屋にいた
そして隣を見ると紬の姿が
『………?』
コヨミの頭にハテナが浮かんだ
そして掴んでいる裾を見た
『………』
コヨミは紬の手に頬を寄せた
『(温かい…)』
紬「ん…あれ…」
紬が目を覚まして手元を見た
紬「…!」
コヨミは紬の手に頬を摺り寄せていた
紬「あははっ…ネコみたい」
『……紬さ…?』
紬「うん、おはよう」
『……!!??』
コヨミは飛び起きた
『わ、わ、すみません私…!』
紬「ううん、この前東さんが言ってた寝起きが可愛いって意味がわかったよ」
『うう…寝ぼけてて…///』
紬「可愛かったよ」
『やめてください…///』
コヨミは顔を手で覆った
―――――
『おはようございます…』
東「おはよう。…おや、今日は紬と一緒に寝たのかい?」
『いえ…!一緒にと言うより…私が紬さんの服掴んだまま寝ちゃって…』
紬「東さんがこの前言ってた事、納得でした」
東「ふふっ、可愛かったでしょ?」
紬「はい」
『東さん何言ったんですかぁ~///!!』
東「コヨミの寝起きは可愛かったよって言っただけだよ♪」
『可愛くないです……!』
ご飯を食べて学校へ行く準備をする
『咲也くんと真澄くんからもらったペンを入れて…三角さんからもらったのをカバンに付けて…幸くんからもらったシュシュで髪を結んで…よし!』
まだ少し時間があるのでテーブルの上にある袋を広げる
『わ!お菓子と…紅茶…キーホルダー!』
メッセージカードが中に入っており、それぞれに《チョコレートありがとう》と書いてあった
『チョコレートあげただけなのに…何か悪いなぁ…』