第4章 番外編「みんなへおすそ分け」
『ん…』
体が揺れている感覚がして目が覚めた
紬「あ、起こしちゃった?ごめんね。あのままソファーで寝てたら風邪ひくと思って部屋に運ぼうとしてたんだ」
『紬さん…すみません…寝ちゃったんですね…』
紬「うん。もう少しで部屋だから待ってね」
『はぁい…』
紬「あれ、何か袋が…」
コヨミの部屋の前に袋が置いてあった
『…?』
紬「誉さんと…十座くんと椋くんからだ」
『ほぇ…』
紬「今は眠そうだからコヨミちゃんは明日見るといいよ。部屋入るね」
『はぁい…』
ガチャッ
紬はコヨミをベッドに寝かせて袋をテーブルの上に置いた
紬「(俺の上げたチューリップ…まだこんなに綺麗に…)」
『…で…』
紬「…!…コヨミちゃん?」
『…行かな…で……お母さ…』
紬「…!(お母さんの夢でも見てるのかな…)」
紬がコヨミの頭を撫でようと手を伸ばすと、服の裾を掴んだ
紬「…参ったな…」
コヨミに袖を掴まれた紬はそのまま部屋で夜を明かした