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【A3!】長編小説

第4章 番外編「みんなへおすそ分け」




『ん…』

体が揺れている感覚がして目が覚めた

紬「あ、起こしちゃった?ごめんね。あのままソファーで寝てたら風邪ひくと思って部屋に運ぼうとしてたんだ」

『紬さん…すみません…寝ちゃったんですね…』

紬「うん。もう少しで部屋だから待ってね」

『はぁい…』

紬「あれ、何か袋が…」

コヨミの部屋の前に袋が置いてあった

『…?』

紬「誉さんと…十座くんと椋くんからだ」

『ほぇ…』

紬「今は眠そうだからコヨミちゃんは明日見るといいよ。部屋入るね」

『はぁい…』


ガチャッ


紬はコヨミをベッドに寝かせて袋をテーブルの上に置いた

紬「(俺の上げたチューリップ…まだこんなに綺麗に…)」

『…で…』

紬「…!…コヨミちゃん?」

『…行かな…で……お母さ…』

紬「…!(お母さんの夢でも見てるのかな…)」

紬がコヨミの頭を撫でようと手を伸ばすと、服の裾を掴んだ

紬「…参ったな…」


コヨミに袖を掴まれた紬はそのまま部屋で夜を明かした



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