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【A3!】長編小説

第2章 出会いと祝福




『“あたしがあんたをここから逃がしてあげてもいいのよ?”』

「“何…!?”」

『“ふふっ…。な、ん、て、ね♪”』


コヨミは首にあてがわれていた腕を掴んで背負い投げ


「…!!」

『“さ、おまわりさん?捕まえて?”』

「“あ、あぁ!逮捕だ!”」

「“ち、ちくしょう…”」




拍手と歓声が沸きあがった


「面白かったー!」

「女の子めっちゃ強くてかっこいい~!」


お客さんたちは満足して帰って行った


『あの…すみません、背中大丈夫ですか…?』

「あ?あぁ、大丈夫だ。こっちこそ悪かったな、巻き込んで」

『いえ、巻き込まれた分の仕返しは演技の中でしましたので』

「あはは…。ホント予想外だったよ。丞のこと投げちゃうなんて。すごいね」

「本当だ。狂わされた」

『あはは…』

「でもこれで…才能があるかどうかはわかったね」

「あぁ」

『え…?』


椋「ごめんね白雪さん…」

『椋さん…!?』

建物の陰から椋が申し訳なさそうに現れた


「あなたが白雪コヨミさん?」

『は、はい…』

「私、MANKAIカンパニーで監督をしています。立花いづみと申します」

『は、はぁ…』

いづみ「率直に言います!!劇団に入りませんか!?」

『え…?えぇぇぇぇ!?』

いづみ「あなたの演技力とアドリブの対応力!すごかったよ!」

『い、いえ、私はそんな…!今のはたまたまで…』



レニ「おや、MANKAIカンパニーの皆さん」

『…!!!』

いづみ「…どうも」

レニ「おや…。その囲んでいる子をどうするつもりですか?」

いづみ「GOD座には関係のないことです」

レニ「その子はやめたほうがいい…。才能もセンスも何もないんだからな」

『…ご安心ください。私は二度と…舞台には…』

いづみ「ご忠告ありがとうございます。ならこの子は私が立派な役者に育ててみせますね」

『…!!』

レニ「何…?」

いづみ「この子は育てれば伸びます。センスも才能も十分に持っていると、私は思います」

『………!』


レニ「そうですか…。せっかく忠告してあげたと言うのに…。まぁ、せいぜい頑張ってください」


レニは行ってしまった



いづみ「コヨミちゃんはどうす…!?」

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