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私を愛したモノなど

第4章 3 夢か現か幻か


「気持ちいいのかい?ほら、どこがいい…?どうされるのが一番気持ちいい?」

わざと耳元で熱っぽく問い掛けながら、ゆっくりと中をまさぐってその刺激を意識させる。

分かっている。この、ざらざらとしたその少し先、深く指が入り込み始めるその位置が、彼女の最初の良いところ。

「、あ、ッ!ゃっハイデス、さんっそこ、やぁ…っ!」

「いや?そんな筈はないだろう?だって、こんなにも私の指を締め付けてくる…。」

グッと一度押し上げてから、その付近を指の腹で円を描くように弄ってやる。決して強くはないが、確実にその熱を昂らせる刺激を与えては徐々に息の荒くなるアンリをうっとりと見詰めた。
私の手で乱れていく彼女に、私自身も乱されていくようであった。

あんなに触れたかった彼女に、今こうして触れていることが夢のようで、本当に夢なのかもしれないと思った。夢であればどんなにいいかとも、思った。

私にしがみつきながら快楽に耐える彼女が愛おしくて、気が狂いそうだ。

くちゅくちゅと音を立て、一定の感覚で責め立てていけばまた絶頂の近くなった彼女が短い呼吸で、生理的に溢れる涙をその瞳に浮かべ、必死に私の名を呼んだ。

あぁ、このまま彼女とどうにかなってしまいたい。

衝動的に口付けると共に、激しい刺激を送ってやる。
くぐもった声にならない声を受け止めながら、絶頂に達した彼女を更に責め立てるとプシャ、と音を立てて潮を噴いた。

「ッン、んンンぅっ!ふ、んぁっ、!」

ガクガクと震える彼女を、逃がさないとばかりに抱き締めてその波が完全に消えるまで私は彼女を責めるのをやめなかった。
そうして、ぴくん、ぴくんと不規則に痙攣する愛おしい身体を離すと、どちらのものと分からぬ銀糸が口許から糸を引き、そしてプツンと切れた。

私はまだ肩に引っ掻けていたシャツと下着を脱ぎ捨てると、乱雑にベッドサイドの小瓶を一つ飲み干した。

息が荒い、きっと今の私の目は酷くギラついて、彼女を怯えさせてしまうかもしれない。
でも、そんなことを考えていられる余裕等今の私には欠片もなかった。

もう、ガチガチに膨張した陰茎が腹に付く程そそり勃ち、興奮しきった息遣いを隠すことも出来ぬまま、まだ肩で息をする彼女を見下ろしていた。
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