第4章 3 夢か現か幻か
動かす度、その刺激から逃げるようにくりゅくりゅと動く突起を何度も何度も追い掛けては更なる快感を与えようとする。
その度にビクン、ビクンと腰が小さく跳ね、思わず逃げ出してしまいそうになるが、ハイデスさんの腕がしっかりと私を捉えて許さない。
もう既にセラフィムに散々いかされて、もう十分過ぎる程快楽に溶かされた筈のそこは尚も貪欲に刺激を求めた。
怖い、怖い。
自分の身体が、変わっていってしまっているようで、怖い。
今にも弾けそうな熱が、私のその恐怖を嘲笑うかのように大きくなって一気にその頂に上り詰めようとする。
「ぁッぁああ、だめぇッハイデス、さ…っいっちゃ!、」
「…いいよ、このまま私の手で……。」
その言葉と同時にクリを擦り上げる速度が上がり、一気に追い詰められた私は、ビクンビクン、と痙攣を繰り返して果てた余韻を受け止めた。
その間も、ゆったりとした動きで刺激されて中々止まらない。
「ぁ…ぁああぁあッ、!も、いった、のぉ…、んっ」
「あぁ、アンリ……可愛い、もっと、もっと見せておくれ……ほら、まだ魔力は整っていないから。少しキツいだろうが、我慢して。」
そういうと、くちゅりと音を立てて私のとろとろに溶けて甘い蜜を溢し続ける中にハイデスさんの長い指が差し込まれた。
「、ひ、ぁ…ぁぁああっ、」
私の中に、ハイデスさんの指が入っている。
ぞくぞくと震えながらその心地好い異物感に全神経が集中してしまう。離さないとばかりに私の中はきゅうきゅうと指を締め付けていた。
「アンリ、そんなに締め付けてはこれからキツいが、良いのかい…?ほら、前にも感じた事があるだろう…?」
何の事を言っているのかと、そう思った途端、急に膣中にビー玉程の異物が増えたのだ。
「えっ、ゃっなに、ぁっあ…あぁああんッ!!」
それは私の中で溶け始め、同時に強烈な快感をもたらした。膝が震え、その快楽を逃そうとするが、刺激というよりも快感そのものに襲われるようなそれに目の前がちかちかした。
じんわりと広がるように、しかし激しい快感となって中に溶け出すそれが私を訳もわからず攻め立てる。