第4章 3　夢か現か幻か

「ほら、アンリ……こっちからも出してしまった方が楽だろう。」

すぐにとぷとぷと溢れる液を舌で拭って、そのままちゅうと吸われては強い刺激に身体がどうしても反応してしまう。

「あぁっダメ、そんなにすっちゃ、ぁあっ…！」

敏感なそこへの刺激に、艶やかな声が漏れる。
舌で転がし、溢れるそれを味わうようにしてちゅ、ちゅと小さく甘く何度も吸い付いてくる。吸い上げたそこを不意に離すと、ぷるんと白く柔らかな乳房が揺れ、それを見て更にハイデスは舌舐りをして見せた。
両手で優しく揉みしだきながら、あくまでも魔力を出させる為だというように、溢れ続ける蜜をその度に吸ってみせる。
私は、もどかしくも心地好いその刺激に、絶頂が見え隠れするが、まだその頂きには辿り着けない。私はそのもどかしさに思わず脚を擦り合わせた。

「アンリ、そう私を煽らないでくれ…、これが、君の発作を治す為なのだということを忘れてしまう…。」

言いながら、脚の付け根をゆっくりとなぞるように撫でられてはゾクリと腰が震えた。
ハイデスさんの言う発作のせいなのか、いつにも増して私の胸からは白濁とした密が絶えず滴る。
そして、いつも以上に体液に混じって私から溢れ出る魔力が濃くなっているのも、私には分からなかった。

「、だめだ、こんなにも甘い、なんて……。アンリ、君は…私を、どうにかしてしまう気なのかい？」

酷く熱の籠った目をしたハイデスさんが、もう幾度と味わった筈の甘い蜜を滴し続けるそこに、まだ足りぬと言うように私の胸元にしゃぶりつく。
そうしながらも、脚を撫でていた手が、割れ目を一度すっと撫で上げた。

「んっ、ひ、ぁ…、ァアッ、！！」

急な刺激に、腰が跳ねた。

とろ、と溢れる蜜を確かめるように、指先でそこを幾度か往復させる。ぴちゃりぴちゃりと艶かしい水音を立てる私の秘部はもう待ちきれないと涎を垂らす。
ハイデスはその蜜をベッタリと纏わせ、透明な糸を垂らす指を見るとをまるで見せ付けるかのように口元に運ぶ。
赤い舌が濡れた指をベロリと舐め取っては、再びその熱の中心に手を伸ばす。

「ん、…ぁあ、アンリ……本当に、君の身体はどこも甘いな。可笑しくなりそうだ。」