第3章 RED DRINK
の手とダンテの手では明らかに大きさが違うのに、彼女はダンテがしたのを懸命に真似ようとする。
大きな手を小さな口で、精一杯含もうとする。
「んっ ぁふ…は っ、」
―――犯罪だぜ…可愛すぎだろ
の舌が、ダンテの手のあちこちを這う。
それだけでダンテは、狂いそうな程理性を揺さぶられているというのに。
下半身は熱く反応しているというのに。
目が離せない。
伏目がちの顔は必死で、落ちてくる髪も構わない状態で、口を開けるたび覗く赤い舌。擦り付けるように揺れる腿。
わざとか?誘ってんのか?
壊されて欲しいのか?
「んふっ ん…、」
知らねぇぞ。
「はふっ…ぅ」
指の隙間を順々に舐める。十分に舐め終えると、口を離してひとつ息を吐き、指輪を手に取った。
そっと。ガラスでも扱っているかのようにそっと。
大切に大切に指にはめる。
「…………っ!?」
指輪がはまった瞬間、ダンテはをぐるんと回しソファに押し倒していた。
形勢は逆転。が下でダンテが上。逃れる事をゆるさない絶対体勢。
「我慢できねえよ…」
そう言い、に荒々しく唇を重ねる。
「ん ふっ…」
舌で口内を攻めると、びくっとが跳ねる。腰が浮く。ダンテの手は、服の裾へ伸びていた。
「媚薬で身体辛いだろうからな。楽にしてやるぜ」
「ダンテ…」
「プレゼントのおまけだ。馬鹿みてぇにハッピーなメリークリスマスをにやるよ…」
後悔は先に立っちゃくれねぇんだって、よく覚えとくんだな。
ダンテが言った言葉の真意を理解する前に、思考は途切れた。
.*.MERRY CHRISTMAS!.*.
2006/12/06