• テキストサイズ

【DMC】ダンテ夢短編集

第46章 試練



「お前だよ」

「……………」

「なんで鳥肌」

「だってあまりにも漫画みたいな事言うから」

「クリスマスっつったらそれだろ」

「違うでしょ」

「でも食べさせてくれんだろ?お前優しいもんな」

「おだてたって駄目」

「コスプレさせんのもいいよなー。せっかくなんだしサンタの服着てさ」

私は押し黙った。これはまずい。
放っておくとダンテは一人で勝手にどんどん調子に乗ってしまう。テンションが上がった彼は全く突飛もない事を言い出し、私なりに抵抗するものの結局振り回されてしまう。

これは何か対策を考えねばならない。ダンテは、一度決めた事をは滅多に変えない性格だ。
少し考えて私は言った。


「それなら、帰ったら小学5年の算数の問題集一人で全部解いてみて。それが出来たらいいよ」

「……………」

その日、ダンテは一日机に向かったまま出て来なかった。




2008/12/17
ダンテはアホの子でいてほしい
/ 240ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp