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【DMC】ダンテ夢短編集

第31章 水音



目の前にさらされたの首筋。震えるそれに鳥肌が立つ。
触れられると思うと恍惚が走る。

ゆっくりと、味わうように吸い付き、唇を滑らせた。

「!やっ やめてよ…!」

ダンテの身体を押し返そうとするも水で滑り、それがダンテを更に煽る。
何度も何度も華を咲かせ、顔を歪めるの表情を見つめ。

たまんねえな。ぞくぞくする。
その柔らかな唇を貪った。

「ふはっ… ぅ…」

ぱしゃんと水音。
ぴちゃりと水音。


ダンテは足をに擦り付けた。
止まらなかった。
シチュエーションが違うというのは本当にすごいもので、何もかもが自分を急き立てて仕方ない。

口内を荒らしては吸い付き、絡め、水音は増し。
いつしかの抵抗はなくなっていた。


一旦顔を離して、にやりとする。
は気まずそうに顔をそらしたが、その顔をダンテがまた戻した。

「いいよな?」

決定。
に拒む意思などないのは目に見えている。
更に、確証付けるように身体がぴったりとくっつき。

バスタオル越しの柔らかさ。荒い呼吸で胸が上下し、息を吸う度柔らかく温かいものが触れてくる。
ダンテはの後髪をくしゃっとつかむと、再び唇を重ねる。
啄ばむように何度も。貪るように何度も。

水音。
水音。
吐息が混じる。

絡まり。
絡まり。
気持ちが高ぶる。


「…愛してる」

そう言うとは、自らダンテの首筋に唇を寄せた。
ダンテがしてくれたように、赤い華をひとつ。ダンテは嬉しそうに微笑む。

自分の身体の上にを乗せると、覆い隠すバスタオルに手をかけた。

柔らかな高みに唇を寄せる。

「覚悟してろよ」

ダンテが妖しく呟いた。
言葉は闇に消える。




20070517
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