第7章 哀傷…
ぶるぶると震える智子の肩からシュミーズを落とし、乳房を外気に晒す。
「智子…僕の智子…」
僕は智子の乳房を乱暴に揉みしだくと、腰の辺りで溜まっていたシュミーズを床へと落とした。
「兄さま…だめ…やめて…」
啜り泣く智子が小さく首を振りながら僕を見下ろす。
「やめないよ、智子。僕はこれまでだって、ずっと智子とこうしたかったんだ。僕は智子を…愛しているから…!」
なのに…
それなのに父様が智子を穢したんだ…
僕の智子から、天使の笑顔を奪ったんだ…
僕は智が唯一身に着けていた下着に手をかけた。
「だめ…、兄さま…、やめて…、お願いだから…。智子、兄さまにだけは見られたくない…。だから…」
僕は涙ながらに懇願する智子を無視して、下着の中に手を滑り込ませた。
「あ…、だめ…っ…、兄さま…だめっ…」
そこには確かな膨らみがあって、それは僕の身体にある物と同じ形をしていた。
「智子…君は…」
「そうよ…? これで分かったでしょ? 智子は女の子でもなければ男の子でもないの…。化け物と同じなのよ…」
違う…
違う違う違う!
智子は…僕の智子は…
「言わないでおくれ…、化け物だなんて…。
言わないで…」
僕は智子の胸に宛てていた手を頬へと移動させると、頬を濡らす涙を拭いながら、下着を膝までずり下ろした。