第7章 哀傷…

｢触っても…いいかい？｣

僕の問いかけに、智子が視線を逸らし、小さく頷く。

僕はそれまで乳房の半分を覆っていた布を全て開くと、智子の胸を外気に晒した。

そしてそっと膨らみに手を添えると、その感触を楽しむように、軽く手のひらで撫でた。

ああ…、なんて柔らかなんだ…

まだ幼く小振りなそれは、僕の指を埋れさせてしまう程に柔らかく、その頂きにある小さな果実は、とても綺麗な薄桃色をしている。

まるで智子の頬のように…

僕は乳房を揉みながら、その小さな果実を口に含んだ。

すると智子の背中が僅かに浮き上がり、

｢あん…いやっ…｣

智子の口から可愛らしい声が零れた。

僕はその声がもっと聞きたくて、小さな果実を舌先でころころと転がしては、時折強く吸い上げたりを繰り返した。

その度に智子は身体を跳ね上げ、可愛らしい声は徐々に熱を帯びた物に変えて行った。

｢兄さ…ま…、智子は美味しい…？｣

｢ああ、とっても…｣

甘過ぎて、僕の頭が痺れてしまう程にね…

僕は智子の乳房を味わいながら、智子の細腰を撫でていた手を、智子の下腹部へと滑らせた。

そしていよいよ…と言う時に、智子の小さな手が僕の手首を掴んだ。

か弱い智子とは思えないくらいの、強い力で…

｢駄目…、そこだけは…駄目なの…｣

智子の目から、一筋の涙が頬を伝った。