• テキストサイズ

ショートなR18妄想【刀剣乱舞】

第13章 雷の鳴る夜に ※三日月宗近R18



翌朝目が醒めると、三日月が私の顔を見下ろしていた。
優しく微笑みながら私の頭を優しく撫でる彼は、昨夜の三日月とは別人に見えた。

「主、大丈夫か?だいぶうなされていたぞ?」
「え……と、私、うなされて……?」

うなされていたとは、いつからだろう。
まさか昨夜のあれは夢、だったのだろうか。
体を起こし、ふと開け放たれた窓の外を見れば、雲ひとつない青空が広がっていた。
それがさらに昨夜のことが夢だったのではないかと思わせる。

「三日月、あの……」

何をどう聞けばよいかわからず、俯いてギュッと布団を握りしめる。
すると、三日月がポンと頭に手を置いた。

「……次は部屋の隅で泣く前に俺を呼べばいい。そなたの鳴き声は可愛らしいからな……誰にも聞かせたくない」

その言葉にハッとして顔を上げると、すぐ近くに彼の顔があった。
吐息がかかるくらい、少し身を乗り出せば容易く唇が触れ合ってしまえそうな距離に。

「昨夜も言っただろう?俺は嫉妬深い……と」

そう言って笑う三日月は、昨夜のように美しく、艶めいて見えた。
その表情に私は彼に魅せられてしまう。
次の雷の夜にも、きっとまた。


/ 275ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp