第12章 本日の近侍 ※一期一振R18
体の奥から湧き上がる快楽に、堪らず体が大きく逸りかえる。
一期一振が激しく腰を打ち付ける度に、彼に蹂躙されていく。
「ふ……ヤッ、だめっ……もうっだめなのぉっ」
花芽とナカを同時に責められて。
頭からつま先まで駆け上る、言いようもない快楽。
絶頂に達すると同時に一期一振の昂りが引き抜かれ、私のお腹に生温かいものが注がれる。
これはきっと、一期一振の……。
そう考えるだけで、またナカがキュンと疼いてしまった。
一期一振はそれに気付いたのか、耳元で甘く囁く。
「このままもう一度したら……おわかり頂けますか?私が貴女をどれほど愛しいと思っているか」
一期一振はそう言うと、私の目隠しを外す。
そこには、いつもの一期一振のはずなのに、男の顔をした彼がいた。
「桜様、覚えておいて下さい。貴女の全ては私のもの。貴女の艶やかな視線も、先ほどのような甘い声も、私以外に見せるのは許しません」
桜の身体を引き寄せると、彼女の唇を貪るようにまた、激しく吸いはじめた。
「では桜様、お聞きします。明日からの近侍は誰にしますか?」
「……い、一期一振に……全て任せます」
「英断ですな。さすが桜様」
そう言って、彼は微笑んだ。
いつもみたいな優しい顔で。
この日から、彼は確かに私を子供扱いすることはなくなった。
引き換えに、一期一振は私の心も体も全て縛り、毎夜愛を囁くようになったのだ。
これが……私の望んだこと?
終