第11章 本日の近侍 ※山姥切国広R18
お互いの体を繋いだまま、俺は彼女の温もりにまどろんでいた。
ずっと、こうしていたい。
明日も、明後日も。
俺が近侍のときじゃなくても、ずっと。
あんたも同じ想いだったらいいのに。
「また……睨んでる?」
「睨んでなんかいない。最初から、ずっと……あんたを見てたんだ」
くそ、俺の目つきが悪いっていうのか。
睨むわけないだろ。あんたが好きなんだから。
「じゃあ、私も山姥切のこと見ててもいい?」
「……勝手にしろ」
あんたになら、俺をジッとみる許可をくれてやる。
その代わり、俺以外はそんな可愛い目で見るな。
終