第2章 歌仙兼定の雅な遊び※R18

「きれいだよ、とても」

「……あぁっ」

脚先が震え、身体にチカラが入る。
何かに縋りつきたいが、手を縛られていてそれが出来ない。

手に力が入る度に帯が手首に食い込み、桜の手首は赤くなっていた。

「んっ、痛……っ、お願い外して……」

「あぁ……こんなに赤くなってしまったね」

帯を解かれ、赤くなった手首に歌仙が口付ける。

「さぁ、続きをしてあげる」

「んんっ……」

歌仙は蜜口に長い指を充てがうと、舌で花芽を舐め上げながらゆっくり奥へと指を沈める。

「やっ、それ……、それ嫌ぁっ、んっ」

ぐちゅぐちゅと厭らしい音が室内に響き、桜は舌と指の動きに合わせて喘ぐ。

「はぁっ……んん、あぁっ」

舌が花芽を揺すり、歌仙の指が細かく出し挿れされる。
桜は敷布を握りしめ、凄まじい快楽に身体を震わせた。

「こうやって、舐められながら指で弄られるの、好きなんだよね」

「あぁ……んっ、言わない……で」

舌と指で同時に責められると、すぐにいってしまいそうになる。
歌仙はそれを知っていて、イキそうになっては、刺激するのを止める。
まるで、自分から歌仙を求めるようにけしかけているかのようだ。

「ほら、こんなに溢れさせて……」

「やっ、あ、……ぁぁっ」

歌仙はフッと息を吹きかけると、思い切り花芽を吸い上げ、一気に指で早い振動を与える。

「ぁぁっ、んんっ、あぁぁっ！」

身をよじる程の甘い痺れが身体を駆け、桜はあっという間に絶頂へと導かれてしまった。

「呆気なくイってしまったね……そんなに気持ちよかった？」

桜は肩で息をしながら、歌仙から目を背けた。
いつになっても、快楽を認めるのは恥ずかしい。

歌仙は達したばかりの桜のなかから指をぐちゅりと抜くと、蜜液を纏わせた指で花芽を摘まみ上げる。

「あっ……あっ、もう……」

赦してほしい。
そうとは言えず、桜はまた歌仙からの愛撫に身をよじらせる。

「まだ、終わらないよ。主をもっと、もっと淫らに狂わせたい……」

荒い息を何とか整えようとしながら、桜はまた砂時計を見やる。

砂はまだ、半分くらいしか落ちていなかった。


終