• テキストサイズ

ショートなR18妄想【刀剣乱舞】

第33章 沖田総司の脇差※一期一振R18夢


「今日の出陣、短刀の子が凄かったね!やっぱり極めると違うなぁ」

「霧雨だって、強くなったじゃん?やっぱ隊長務めると、変わるね」

私が第三部隊の隊長の任を解かれ、第二部隊に配置されてから、しばらく経つ。
夜戦に長けている、脇差や短刀、練度の高い打刀で構成されている第二部隊は、毎日必ず出陣していた。

第三部隊の頃は、よく手入れ部屋に行くことも多かったし、体を休めながら出陣していた頃とは大違いだ。
けれど、それが辛いと思うこともなければ、出陣のたびに手入れ部屋にお世話になることも少なくなった。

それだけ、私の練度も上がってるってこと。
やった!強くなってる、私。

第二部隊の隊長である加州清光と話をしながら、報告のために主の部屋を目指す。
報告は、隊長だけ行けばいいのだけど、今日は私も一緒に。

だって私、今日の出陣で誉をとったから。
早く報告してくて、浮き足立ってしまう。

早く、褒めてもらいたい。
主は何て言ってくれるのだろう。
そう色々と考えていると、不意に何か異質な匂いが鼻をついた。

「なに……?」

足を止め、辺りを見回す。
けれど、何か変わったものはない。

「霧雨?どうしたの……?」

急に立ち止まった私に、清光が不思議そうな顔で振り返る。
清光は、何も感じなかったのかな。
それとも、私の気のせいだったのか。

「ううん、何でもない」

もう一度辺りを見てから、首を左右に振る。
やっぱり、何もない。

主がいる部屋は、この廊下を進んだ先の御殿。
再び加州の後について歩き出すと、廊下の先から誰かが来るのが目に入った。

/ 275ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp