第18章 誕生日ケーキ※鶴丸国永R18
「しまった!私、明日誕生日だよ!!」
もうすぐ日付が変わりそうな夜中。
布団に潜り込み、さぁ寝るぞと思っていたのに。
明日、自分が誕生日だということを、思い出してしまった。
しかも、そのことを誰にも告げていない。
たぶん。
つまり、明日は誰にも祝ってもらえない。
たぶん。
「そんなの嫌すぎる!」
このまま寝るわけにはいかない。
布団から飛び起きると、本棚から料理本を手に取った。
「よし!」
寝間着のままだけど、仕方がない。
それに、今の時刻なら誰も厨房にいないだろう。
たぶん。
たすき掛けをし、料理本を片手に、私は厨房へと向かった。
誰も、いませんように。
ま、誰かいたら、手伝ってもらおうっと。