第14章 割れたティーカップ
答えながら、バージルとライアは顔を見合わせた。
嫉妬心は同じ。気持ちはひとつ。
ダンテ許すまじ。
わざと見せつけるのは喧嘩を売られたと同じ。
冷戦は一時休戦。
同盟締結。
ダンテとが恋人同士なのは仕方がない。
ダンテはどうでもいいが、がダンテを好きなのだから。
見ているだけでわかる。の嬉しそうな笑顔。
それは自分には向けられないもので。
悔しいが、そんな彼女の笑顔が好きなのだ。
しかしだからといって、そうやすやすとダンテに幸せな気分は味わわせるわけにはいかない。
───邪魔してやる…
二人はにやりと不敵な笑みを浮かべた。
早速、を挟みこんで肌が触れ合うほど近づき、片付けを手伝う。
戻ったダンテがわめくのは無視。
いい気味だ。
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バージルに強力な味方がついた。
それからダンテは、二人に妙にいびられる事になる。