第2章 黒になる
…船の揺れが止まった。島に寄ったのだろうか、それとも海のど真ん中で錨を下ろしたのだろうか。
暗い部屋で座り続けてまだそれほど時間は立っていなさそうなのに、もう何日もここにいたような感覚になる。
昼過ぎから夕方まで泣き通してすっかり体力を使ってしまった。元々体力がある方ではないので、ストレスと不安も重なって瞼が重い。
このまま寝てしまおう。そうすれば無駄なことを考えずにすむ。
ゆっくりと目を閉じ、襲いかかってくるような暖かい闇に吸い込まれるように深い眠りに落ちた。
ローとクルー各位は、数日分の食料と酒、それからそれぞれ必要なものを買いに出かけた。
この島はなぜか海軍が多く歩いている。賞金首ではなくとも服に縫い付けられた海賊を象徴するマークでバレてしまう。
用が済んだらさっさとこの島を出よう。