第3章 〒 怪我。
「堺がどうしたの?」
「堺くんが救急車呼んでくれたって言ったよね。何でそこに堺くんがいたと思う?」
「堺も遅刻してたんじゃないの?」
「それがね…。話が長くなるんだけど。
学校で授業を受けていると、外からすごいブレーキ音と叫び声が聞こえたんだ。
もちろんそれは◯◯の叫び声なんだけど。
それでね…堺くんが学校を飛び出して行ったの。
私は何がなんだかわかんなかったんだけど…。
数分後、学校に病院から連絡があって。
…◯◯が事故にあったって。。。
ごめんね、私、気づかなくて。」
「リコのせいじゃないんだから気にしないで(汗)」
「うん。本当にごめん。
でね、堺くん、◯◯の事助けに行ったんだと思うんだ。
何で◯◯だって分かったのかは謎なんだけど…。」
私は顔が赤くなるのを必死で抑えた。