第7章 アカデミー
ついこの間イタチがうちはシスイのことを話してくれたのは覚えている。
まさか...こんな早くに会うことになるとは。
さすがに予想外だ...
「よう!イタチ!久しぶりだな。」
シスイさんはイタチに笑顔で挨拶をすると、私の方を見て微笑みかけながら
「君は..ツバキ?だったか?」
と、言ってきた。
『えっ、あっ、はい。うちはツバキです。いつも弟がお世話になってます。』
「俺はうちはシスイだ。イタチから話は聞いてるよ。よろしくな!」
シスイはそう言うと、私に手を差し出した。
戸惑いながらも私はそっと、シスイさんの手を握る。
その手は少しゴツゴツしていてイタチや父さん、ミナトさんとはまた違った安心する手だった。
自分より高い位置にあるシスイさんの顔を見る。
シスイさんは未だに私を見て微笑んでいる。
その笑顔にその目に吸い込まれるようにシスイさんの顔を見つめ続ける。
この時..私は思いもよらなかった。
この人と...将来
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