第7章 アカデミー
最近、イタチは私をよく修行に誘ってくれる。
恐らく、余計なことを考えて私が傷つかないようにだろう。
ミナトさんとクシナさんが私にとってとても大切な人だというのをイタチは一番知っていたためか、必要以上に心配してくる。
まあ、それは言葉でとかではなく行動で示してくる心配だ。
ずっと..傍にいてくれるのだ。
私からすればすごく嬉しいし、安心する。
ミナトさんとクシナさんが亡くなってから、私の心にはぽっかりと大きな穴が空いたようだった。
けど、今はその穴も小さくなっている。
これだけ早くこの無機質な穴が小さくなったのはイタチのお陰だろう。
前世の...前の私だったら、いつ立ち直れたかわからない。
イタチには本当に感謝している。
そんなイタチから、いつものように連れてこられた修行の場に私たちより少し年上?に見える青年が立っていた。
.....誰?
「...珍しいな。シスイ」
シスイ...
シスイ...
シスイ...!?