第6章 新しい命と失われた命
10月10日
「姉さん、どこ行くの?」
イタチは私に不思議そうに聞いてくる。
『ミナトさんのところ!行ってくるね!』
「うん。いってらっしゃい。」
私は、昼頃に家を出た。
どうなるかわからない。もしかしたら、救えないかもしれない。それでも...
『助けたい..ミナトさん..クシナさん』
タッタッタッと一定のリズムで走っていく。
しばらくすると、暗部の面をつけた人達がたくさんいる洞窟のようなところにやって来た。
写輪眼を出すと、中からミナトさんとクシナさんがいるのを感じた。
『ここか..』
そろそろマダラ..いや、オビトさんが来る。
少しでも時間稼ぎを..
そしたら、ミナトさんはナルトを人質に取られなくてすむし、クシナさんを連れていかれなくてすむかもしれない。
「なぜこんなところにいる?」
急に後ろから声が聞こえた。
そこには...
面をつけている、
私の...大切な人。