第6章 新しい命と失われた命
この前、ミナトさん達の家に行くと、話があると言われ、ソファーに座らされた。
その内容は、子供が出来たという内容だった。
ずいぶん前に出来た事は分かっていたらしいが、言うなと口止めされていたらしい。
まあ、理由は分かるからいいんだけど、
クシナさんにはずっと術がかかっていて、お腹に子供がいるというのがわからないようにしていたらしい。
予定日は10月10日。
だからその日は修行ができないと言われた。
私はコクリと頷くと、おめでとうございます。と祝いの言葉を口にした。
その言葉を聞くと、二人とも、ありがとうと言って私に微笑みかけてくれる。
その笑顔に胸が苦しくなった。
..絶対死なせない。
...絶対に