第6章 新しい命と失われた命
弟が生まれた。
名前は、原作と同じ、
『サスケ?』
「そうだ。サスケだ。」
『..いい名前だね』
「そうだろう?」
父さんが嬉しそうに笑っている。なんだか、久しぶりに見たかもしれない、父さんのこんなキラキラした笑顔。
イタチは父さんの腕の中にいる、サスケを珍しそうに見ている。
そんなイタチに気づいたのか、母さんは父さんからサスケを奪い取った←
「!?」
突然のことに父さんは目を丸くしている。
「あなたばかり抱っこしないでください...ほら、イタチ」
...なんだか..父さんの扱い雑?
「え、」
「ほら!抱っこしてみて!こうやって抱っこするのよ?」
母さんはイタチにお手本を見せたあとイタチにサスケを抱っこさせた。
イタチは少し戸惑いながらも、しっかりとサスケを抱っこして、
「...柔らかい」
少し嬉しそうに笑った。
多分、命がなんとか~って難しいこと考えてるんだろうなと、思いながら私は双子の弟と、生まれたばかりの弟を優しく見つめた。
「...姉さん、姉さんも抱っこする?」
『ん?そうだな~』
「はい。」
いや、まだ返事してないんだけど
多分イタチは、このままサスケを抱っこしていたら壊してしまうのではないか...とか思ったんだろう。
ほんと、うちの弟可愛いわ
『...よいしょ』
イタチからサスケを渡されて、抱え直した。
結婚していった友達の赤ちゃんや親戚の赤ちゃんを抱っこする機会が多かったためか上手く抱っこできた。
『...フフッ、可愛い』
サスケを見て、思わず笑みをもらす。
イタチはサスケを抱っこしている私を見つめた後、静かに私の真横寄ってきた。
『サスケ...お姉ちゃんが何があっても必ず守ってあげるからね..』
そう言うと、私はサスケに静かに微笑みかけた。
「...俺も」
イタチも私の横からサスケの手を優しく包み込み、顔を見ながら微笑んだ。
「...イタチとツバキが夫婦に見えるのは気のせいか?」
「仲が良くていいじゃないの」
「.....」