第6章 新しい命と失われた命
家に帰ってから、すぐにご飯を作り始めた。
イタチも手伝ってくれたため早くに作り終わり、今日は父さんは帰ってくるのが遅いということだったので父さんの分にはラップをかけて二人で食べ始めた。
『..イタチってなんでもできるよね...』
「姉さんに言われたくない」
だって、勉強はできるし運動神経..と、いっていいのかはわからないがそーゆー関連のやつもスゴいし、顔もいいし性格もいいし←
これで料理も出来るってどーゆーことだ。
「だから姉さんに言われたくない。」
『え?声に出てた?』
「顔見ればわかる」
『.....』
そーいえば心理戦も強かった...
「俺も同じように考えてるよ。姉さんは俺にとって憧れだから」
『!』
あーもう、ほんとにこの弟は
『可愛い』
「男に可愛いとか言うな」
そのあと、私達は二つ布団があるというのに同じ布団の中に当然のように入っていき手を繋いで眠りについた。
「おやすみ。」
『おやすみ』
「.....」
窓の外で、灰色と黒の髪をした、少年が立っている。
ツバキとイタチをちらりと見た後、その少年は月を見て、優しく微笑んだ。