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愛し愛された者 [NARUTO]

第6章 新しい命と失われた命


その日、私達はとりあえず父さんに母さんの事を言いに行って、買い物をして帰る途中だ。

『もうすぐまた家族が増えるんだね』

「ああ、」

『楽しみだね。」

「ああ、」

『下ばっかり見てたら危ないよ』

「ああ、」

『...今日の夜ご飯は?』

「ああ、」

『.....』

イタチの様子がさっきからおかしい..

何を聞いても上の空でボーッと考え込むように下を見ながら歩いてる。

一体どうしたというのか..イタチがこんなになるの珍しいな..

理由はなんだ。今までなかった..最近起きたこと..弟が生まれる..弟が..あっ、

一つだけイタチが悩みそうなのがあった。

まあ、それは私とイタチがお互い大好きだから思い当たることである。

私は一つため息をついて、イタチの方を見た。

『イタチ』

「ああ、」

『聞いてる?』

「ああ、」

『今日一緒に寝てあげないからね』

「ああ、」

ダメだ。ここまで言って反応ないのは初めてかもしれない..!

かくなるうえは..

『お嫁さんになってみたいな。』(棒読み)

「え..!」

『おいおいおい..』

イタチの基準どうなってるんだ。

『ボーッとしすぎ、転ぶよ?』

まあ、イタチは転ばないだろうけど

「.....」

『今イタチが考えてること当ててあげようか?』

「!」
















『新しい弟が出来たら私はそっちに行って、今みたいにイタチにかまってあげなくなるんじゃないだろうか。』

「!」

まあ、つまり、生まれてくる弟に私がとられないか心配だということだろう

『多少違うかもだけど、意味的には合ってるでしょ』

「......」

『どっちもかまうに決まってるでしょ?二人とも可愛い弟なんだから』

「...でも、」

『イタチも新しく家族になる弟も私の大切な人だよ。それに、私がイタチを放置するなんてあり得ない。だって私達、双子でしょ?』

私がそう言って笑いかけると

「!...うん。そうだね、ごめん姉さん」

と、言って、イタチも笑い返してくれた。




















『フフッ、それにしてもまだ生まれてもいない弟に嫉妬なんて可愛いですねー、イタチくん。』

「.....うるさい」

『あ、照れた』




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