第6章 新しい命と失われた命
しばらくすると、カカシさんとリンさんがミナトさんの家に来た。
久しぶりに二人に会った。カカシさんに会うと恒例行事のように私は抱っこをねだる。
今日もカカシさんの近くに行き、じっと見上げていると、躊躇いがちに無言で手を開いてくれたため勢いよく抱きついた。
「カカシに会うといつも抱っこをねだるよね、ツバキは」
「はあ、」
カカシさんは私を抱っこしたままミナトさんの声に反応した。
私はというとカカシさんにギュッと抱き付いたまま肩におでこをグリグリと押し当てていた。
多分今カカシさんはオビトさんのことで色々考えてるはずだから..
「...?」
私の様子がいつもと違うことに気づいたのかカカシさんは不思議そうだったが、何も言わず、ただ私をギュッと抱き締めるだけだった。
「さて!今日はここまでにしようかな!」
あのあと、私たちはミナトさんに修行をつけてもらった。
飛雷神の術はこの前教えてもらい、練習して、今日完璧にできるようになった。
カカシさんとリンさんにはそれぞれ体術と医療忍術を教えてもらった。
体術はやはり私には力がないらしく、当たってはいるのだが、ダメージはさほど与えられなかった。
その力のないところを何かでカバーできないかと思いカカシさんに聞くと、チャクラをコントロールして身体操作をすればいいんじゃない?と言われた。
簡単に言えばサクラみたいな感じだろうと思いやってみると案外できるものですぐに大きな岩まで粉砕できるようになった。
リンさんには簡単な医療忍術を教えてもらった。最初は切り傷を治す程度のから習おうと思ったのだが、リンさん曰く、“切り傷処か骨折も治せるわよ?”らしい。
リンさんは飲み込みが早い処か、教えた術の上の上をいっちゃうなーと、言いながら楽しそうに笑っていた。
可愛い...
まあ、それは置いといて、ここまで来て、思ったこと..
トリップスキルすごすぎる..