第5章 第三次忍界大戦
私は3代目様にニコリと微笑むと立ち上がり、
『では、私たちもそろそろ失礼します。多分父さんも迎えに来ますし』
「.....そうか、、最後に一つ、聞いていいか。」
『はい?』
「お主に、いや、お主らにとって、大切なものはなんじゃ、」
こんなことを子供に聞いてもどうしようもないはずだ。なのに、3代目はあえて私たちに聞いてきた。
『この..世界の全て...ですかね。』
私は少し考えると、そう呟いた。
「...俺は今のところは姉さんが一番大切です。家族が大切です。まだ、難しいこと考えられないけど、里のみんなも..大切です。」
イタチは私が呟いたのを確認すると私の手を握って、そう答えた。
『イタチ...うん、私もイタチが大切だよ。』
「...ふむ、お主らは小さいのに大人のような..下手をすれば火影のような考えを持つ子じゃのう、」
3代目は私たちの答えに少しだけ驚いた顔をし、ふっと優しく笑った。
「ツバキ、イタチ、」
「『はい。』」
「死ぬでないぞ」
「『はい。』」
私はこのとき、自分はまだ死ぬわけないと思っていた。
ある程度なら戦えると思っていた。
強いと、思っていた。
バカだった。
甘かった。
まさか、あんなことになるなんて、
思わなかったーーー