第5章 第三次忍界大戦
『.....大切なものは一つじゃなくてもいいと思います。私だってたくさんいますし、たくさんあります。一番だからといって一つに絞れっていうほうがおかしいと思います。みんな大切なものはたくさんありますから。』
私は3代目を見上げて言った。
『それに、3代目様は悪くないですよ。確かに3代目様の考えは甘いのかもしれません。人によっては綺麗事にしか聞こえないかもしれない。戦争は人がいる限り多分なくなりません。どうあがいても、一人の力では、どうしようもできません。でも、私は3代目様の考え好きです。3代目様の甘さが好きです。』
子供っぽく少しまとまってない感じで言ったが、まず4歳の子はこんなこと言わないだろう。それでも、
『少なくとも、3代目様の考えが好きだという人間が一人、ここにいます。安心してください。』
伝えたかった。
この人は、これからもすごい量の重荷を背負っていく。
うちは一族の事件も結局は止められず、責任を感じていた。だから、
少しでも、自分をわかってくれる人がいれば楽になるのではないだろうか。そう、思った。
昔の私がそう思ったように..