第4章 幸せな日常
「でもほんとに君には驚くよ。影分身も、変化の術もその歳で使えるのは君以外いないんじゃないかな?」
私は下手すればイタチより優秀なのかもとか恐れ多いことを考えたことがあった。でもそれは
「だからこそ、君の力は危ない...他里の忍に狙われかねないからね。」
そう、そうなのだ。私の力はみんながみんなわかると思うが少し特殊だ。
だって全ての性質変化が使えるとか特殊以外のなんでもないだろ。
しかも、うちは一族で、あのフガクさんの娘だ。いつ写輪眼が開眼するかもわからない。
もしかしたら開眼しないかもだけど、ここまでこの世界に有利なものばかり与えてくれた神様だ。(若干与えすぎだと思うが)写輪眼のことも絶対開眼しない!とは言えない。
もしかしたら、私はこの世界に呼ばれたのかもしれない。何か、使命があるのかもしれない...
最近そう考えることが増えた。
だからこの力を神様は私にくれたのではないだろうか。
そう考えるのなら、尚更危ない。私の中にはどんな力が眠っているかわからない。まあ、これで眠ってなかったら恥ずかしいけど、
「いいかい?何度も言うようだけど。」
『私の力は他の人には絶対言わない。目立つようなこともしない。信用できる人だけにしか言ってはいけない。ですよね?』
そう言って私はミナトさんを見た。ミナトさんは真剣な表情をして、コクンッと頷いた。
「約束だよ。」
『はい、わかってます。』
そう言って私は微笑んだ。