第4章 幸せな日常
「あっ、あのときは驚いたな」
『?あのとき?』
「チャクラの性質を調べたときだよ」
私は首を傾げていたがあっ、と声をあげてコクンッと頷いた。
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「ん!それじゃあまずチャクラの性質を調べないとね!」
『はい、』
原作を知っていた私はこれをすんなり受け入れミナトさんから渡された紙を握った。
ちなみにこのとき、もう木登りや水面歩行はクリア済みだ。
私は一つ息をはくと、チャクラを紙に流し込んだ。
すると、紙はクシャッっと皺がより、そのあと2つに切れた。
「雷と風...」
あれ?私うちは一族なのに火じゃないんだ。と思い、少しガッカリしていると、
切れた紙の一方が濡れてそのままボロボロと崩れて、もう一方は物凄い勢いで燃えて、私の手からヒラヒラと落ちていった。
「.....」
『.....』
私とミナトさんは口を開けてポカーンとしながら固まり二人で顔を見合わせた。
ど、どーゆーこと!?
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「あれはビックリしたね」
『私が一番ビックリしました..』
うんざりしたように顔を歪めながら自分の手のひらを見つめた。
驚くところはそれだけじゃなかったからだ。
木登りは一発でてっぺんまで登れたし、2回目からは普通にゆっくり歩くこともできた。水面歩行なんて気づいたときにはできていたから修業らしいこともしたことはない。
手裏剣やクナイはうちは一族は特化していたおかげかもともとイタチと練習していたおかげかすぐに上達したし、体術なんて最近ミナトさんに一撃入れれるようになっていた。
まあ、一撃と言っても私の力じゃミナトさんは、いてっ、くらいで終わるけどね。
「ほんとに楽しいよ。君に色々教えていると君はどんどん俺の言ったことを吸収していくから。」
そう言って綺麗な笑顔を見せた。
『...私も楽しいです。ミナトさんは色んな事を教えてくれるから』
普通は子供だからと教えてはくれないんだろうけどミナトさんはそーゆー事がない。
疑問に思って、それを聞けば分かりやすく教えてくれる。
それが私だからなのかそうでないのかはわからないけど、私はミナトさんのそういうところが
大好きだ。