第11章 管理人と特訓
精神年齢を聞き出そうとするシスイを必死で止めていると、男の子はフッと笑い、何故このタイミングで?という質問ですが、と話始めた。
セーフ...
「都合が良かったからです」
『都合?』
首を傾げて言うと、男の子はコクンと頷き、話始めた。
「貴方の側には、ずっと、イタチ様いましたので..貴方自身との接触が難しかったのです」
『?、でも顔見知りなんでしょ?』
「一度会ったというだけです..確か、第三次忍界大戦の時ですね」
『!...もしかして..あの時?』
「覚えているんですか?」
『イタチに聞いた』
...初めて私がたくさんの人を殺めてしまったとき..冷たくて、寒くて、暗くて、涙が止まらず、その場で倒れた私を、助けてくれたのがイタチだった。
けど、あの時にイタチは、あの場に自分が着く前に若い男がいた、と言っていた。
『若い男って...』
「私です」
『.....』
「見た目子供じゃんって顔してますね」
『!...』
「私は、容姿や年齢を自由自在に変えることが出来るんです」
『...じゃあ、いつもその見た目だというわけではないのね』
「はい、いつもは...」
そう言うと、男の子は、目を閉じて、俯いた。
すると、
『「!?」』
急に男の子の周りのモヤがかかり、そのモヤが無くなったときには
『すごい』
「この姿です」
若い男の姿になっていた。
「貴方が、イタチ様以外の力を必要としたとき、この話をして側に置いてもらおうと...そう考えていたのです」
優しく微笑みながらそう言ってくる男の人に何て返せば良いのか分からなくなってしまった。