第11章 管理人と特訓
悪ノリ(←?)を終えた私達は家の中で男の子とテーブルを挟んで座っています。
『...で、えっと...貴方は?』
「.....これから、突飛な話をします」
名前を聞こうと思ったんだけどな...
「信じるか、信じないかは貴方達次第です」
そう言うと、その男の子は、小さく微笑んだ。
「...私は、ハゴロモ様から造られた...ハゴロモ様の分身のようなものです」
『!?!?』
「?」
ハゴロモ...この世界でのその名前を持つ人物を...私は、一人しか知らない
「ハゴロモって誰だ?」
『...六道仙人の事...だよね?』
「!?」
「はい」
シスイは目を見開いて固まっていて、私は、続きを促すように男の子を見た。
「...私は、ずっと眠っていました...起きたのは約、50年ほど前」
「ご、ごじゅっ...!?」
「ずっと、待っていたのです...貴方が生まれてくるのを...」
そう言って私の方を見て微笑んでくる男の子。
『...何となく、察した』
『私をこの世界に転生させたのは...六道仙人なのね?』
「...はい」
「!?」
急激な話の展開にについていけていないシスイを置いて、私達は話を続ける。
「ハゴロモ様は私を、ある目的のために生み出しました...」
『目的?』
「...私を生み出したと同時にあの方は、私にこう言ってきたのです。
「インドラとアシュラの闘いはもう、ワシには止められぬ..あの二人の争いを止めるため..ワシは他の世へ行き、力のある者を探しだしてくる..お前は時が来るまで、力を蓄えておけ。そして、ワシの選んだ者がこの世に生まれてきたとき...その者と共に、二人の争いを止めてくれ...」
と...」
『...なるほど』
つまり、インドラとアシュラ...自分の子供の長年に渡る争いを止めるために他の世界を渡り歩いたところ、ちょうど良い人材(私)がいて、あの事故で死んだと共に転生させた。
この男の子は六道仙人に造られた後、力を蓄え続けて、私が生まれてくるまで長い年月を待った。私と共に、インドラとアシュラを止めるために...
何ていうか...
何でもありだな..