第11章 管理人と特訓
い、いやいやいや...!何で動物が子供に?それ以前に何でこの結界の中に入れたの?もしかして刺客?..まあ、このご時世小さな子供でもそういう仕事するけど..
ごちゃごちゃと頭の中で色々な事を考えていると、膝の上に乗っている子供が私の顔を覗き込み、眉を寄せながら言った。
「..混乱するのも...無理はありませんね、ですがこれだけは信じてください..私は、貴方の敵ではありません」
真剣な目で私を見つめながら言ってくる男の子を見て、何故かこの子は敵じゃない、という謎の自信が生まれ、肩の力を抜き、男の子を抱き上げた。..と、同時に
ガチャッ
「ツバキ?何か変な音が...ん?」
『...おはよう、シスイ』
シスイが家から出てきて、私が抱いている男の子を見て固まった。
『どうしたの?』
「...の...だ、」
『ん?』
「だ、誰との子供だ!?」
『え』
シスイの意味不明な言葉に頭の中が、また混乱し始めた。
この子私の子だったのか※違います
え、でも旦那さんは誰...?
『........い、イタチ?』
「いや、違います」
私の言葉に男の子が突っ込む。が、悪ノリし始めたシスイは止まらない、
「お前らいつの間にそんな関係になったんだ!?」
そして、すぐに頭の中を整理して、冷静になった私の悪ノリも止まらない。
『つい先日』
「あの...私の話を聞いてもらっても..?」