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愛し愛された者 [NARUTO]

第3章 トリップと双子の弟


『...なんでお口隠してるんでしゅか?』

「?...」

急に喋りかけてきた私にカカシは少し眉を寄せたあと

「...特に意味はないけど..」

と、答えた。

なら、どうなってんのかみても大丈夫だよね、

『....抱っこ』

そう言って私はイタチから手を離すとカカシに両手を広げた。

この行動にカカシや他の人達だけでなく、実の母親であるミコトさんまでが驚いていた。

まあ、私微妙に人見知りだもんね。そりゃあビビるわ。でもナルトの主要キャラクターはどうやっても他人として見れないんだよね。

「...珍しいわね。ツバキが自分から抱っこをねだるなんて。しかも今日会ったばっかりの人に」

ミコトがそう呟いてるのを聞き流してカカシをジーッっと見つめた。

カカシは戸惑ったように少し目を泳がせて、助けを求めるようにミナトを見た。そんなカカシの視線に気づいたミナトはいい顔で笑った。

助けてくれないと悟ったカカシはそっと私に両手を伸ばして脇の下に手をいれ持ち上げた。

『...』

「...」

「ぶっ...カカシが子供抱っこしてる..」

私を抱っこするカカシを見てオビトがお腹を抱えながら笑うのを我慢している。そんなオビトにカカシは苛立ったのか私の手を取ってオビトの頭を私に強制的に叩かせた。

「あたっ!おい!何すんだよ!カカシ!」

「...」

「シカトかよ!!」

私はカカシの顔をボーッっと見つめたあと、カカシの口布をペタペタとさわり始めた。

「?..?」

カカシは声にも顔にも出していないが雰囲気はすごく混乱しているようだった。

そんな私たちの姿を見て大人達はクスクスと笑っている。

『...これとっていい?』

「ダメ」

口布に手をかけながら聞くと即答で返事がかえってきた。

ちぇっ、ダメか...

すると、ふと、下から視線を感じたので見てみると、

『?イタチどーしたの?』

イタチが私とカカシの方を見ながら頬を膨らませて怒っていた。


















可愛いしあざといなイタチ...


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