第3章 トリップと双子の弟
しばらくするとミコトさんが私たちの方を見ておいで、と手招きした。
私とイタチはソファーから同時に飛び下りて、ミコトさんの方へ歩いていった。
あ、もちろん手は繋いでるよ?
「うお!?お前らいつから!?」
「最初からいたじゃない!」
「え!?」
リンの鋭い突っ込みにオビトがすごい勢いで私達二人を見た。
「じゃあとりあえず私から。うちはミコトよ、よろしくね」
「だから見たことあったのか!!」
オビトは納得したようにうんうん、と頷いた。
「二人とも自己紹介!」
肩をポンポンと叩かれミコトさんを見上げながらイタチと同時にコクンッと頷いた。
『うちはツバキです。』
「うちはイタチです。」
そう言うとミナトさんが驚いたように目を見開き、ミコトさんに聞いた。
「もしかしてこの子達..」
「フフフッ、あなたたち同じこと聞くのね。そうよ、私の子供よ!」
「うわー!可愛い!!双子ですか?」
「ええ、そうよ。」
ミコトさんがそこまでいうとリンは私たちの方に来て目線を合わせるようにしゃがみこんだ。
「のはらリンです!よろしくね?」
そう自己紹介した。なので、私はコクンッと首を縦にふった。どうやらイタチも私と同じ反応をしたようだ。
「すごーい、やっぱり双子ってシンクロするんですね」
「すべての双子が必ずしもというわけではないけどね?」
と、リンとミコトさんが喋り出した。
私はその間することもなかったのでとにかくカカシの方をガン見していた。すると、カカシはその視線に気づきカカシもこちらをジーッっと見始めた。
これでお互いがお互いをガン見しあっているという奇妙な絵が出来上がった。
「おい、カカシ。お前何小さい子ガン見してんだよ?もしかしてお前ロリ「何いってんの?そんなわけないでしょ?」だよな、」
「この子がこっちずっと見てるから見返してただけだから」
「なんで見てんだよ」
「知るわけないでしょ」
と、二人がこんな会話を繰り広げている間にも私はずっとカカシをガン見している。その理由は
あの口布の下...見たい。
という、謎の好奇心からきていたのである。